「Ticket Transfer Policy(チケット譲渡ポリシー)」の日本語翻訳
■チケット譲渡ポリシー
2010 FIFAワールドカップ™の「チケットに関する一般条件(GTC)」第4.1項には、「チケット保有者は、FIFAから事前に文書による具体的な承認を得ずに、いかなる方法によってもチケットを販売し、販売提供をし、転売し、寄付し、またはその他によって譲渡することができません。譲渡の要請は、FIFAが設定するチケット譲渡ポリシーに基づいて考慮されます」と定められています。本「チケット譲渡ポリシー」は、チケット譲渡に関してFIFAが制定したルールを記載したものです。

発券業務は、南アフリカにおけるFIFAの下部組織である2010 FIFA World Cup™ Ticketing(Pty)Limited(「FIFA」)を通じて実施され、その運営は2010年FIFAワールドカップ™チケッティングセンター(「FWCTC」)が行ないます。

■「チケット譲渡ポリシー」ではどのようなチケットの譲渡が認められているのでしょうか。

(a)www.FIFA.com(一般向けウェブサイトであるか、各国の出場加盟協会のウェブサイトであるかは問いません)を通じてオンラインで、もしくは、(b)FWCTCが発行した公式のチケット申請書類を使用して、チケットを申請し、購入できた個人(「チケット申込者」)は、本ポリシーで示す手続きを利用できます(ただし、各国の出場加盟協会がその協会で定めたサポーターポリシーに基づいて譲渡を制限しない場合に限ります)。

公認のパッケージツアーや公式のホスピタリティーパッケージの一部としてチケットを購入した場合は、それぞれが参加ツアーオペレータや公式ホスピタリティーエージェントに顧客サービスの問題としてご相談ください。

FIFAパートナーやFIFAスポンサー、ナショナルサポーター、その他のFIFAファミリーメンバー、Match Hospitality社のクライアント、参加ツアーオペレータの顧客、あるいはその他のチケット申込者からチケットを受け取ったチケット保有者は、チケットをもらった相手に相談してください。本ポリシーで示す手続きは利用できません。この手続きはチケット購入者を対象としています(同行者は対象ではありません)。

不正な販売ルートから入手されたチケットの保有者は、本ポリシーで示す手続きを利用することはできません。そうしたチケットはGTCに違反して保有されているものであり、正規のものとは認められません。スタジアムに入場できない場合もあります。
譲渡が認められるのはどのようなチケットでしょうか。
チケット譲渡には、(1)同行者用チケットの譲渡、および、(2)チケットの転売、の2種類があります。それぞれの定義は下記の通りです。

「同行者用チケットの譲渡」とは、本来の同行者(この同行者の情報は、チケット申込者によるチケット申請書原本に基づいてFWCTCが把握しています)から、別の個人の同行者へと、チケット申込者がチケットを変更するものです。チケット申込者とすでに知人である方のみが新たな同行者となることができます。FIFAは、チケット申込者と同行者を取り巻く状況が将来的に変化する可能性を考慮しています。同行者用チケットの譲渡プログラムの目的は、利用しやすいシステムを定めることにより、同行者用チケットの譲渡を円滑にするとともに、同行者に関する正確な情報を収集することです。同行者用チケットの譲渡プログラムは、チケットの転売をする人、あるいは不正なルートを通じてチケットを入手した人は対象としていません。また、チケット申込者は営利目的でのチケット譲渡や、知人以外へのチケット譲渡をしてはなりません。チケット購入希望者は、同行者用チケットの譲渡プログラムを利用して正規のチケットを用意できると勧められても、チケットの入手には十分注意してください。

「チケットの転売」とは、公式の販売ルートを通じた転売を希望してチケット申込者がFWCTCにチケットを提出するものです。ただし、転売のために提出されたチケットが実際に転売できる保証はありません。転売が成功すれば、ここに示すポリシーに基づいて、新たにチケット申込者となる人は合法的にチケットを入手できますし、転売を申請したチケット申込者には転売代金が(少額の手数料を差し引いたうえで)支払われます。

■ある同行者のチケットを別の同行者に譲渡するにはどのようにしたらよいでしょうか。

チケット申込者は、自分が購入したチケットを使用する同行者のメンバーを変更することができます。ただし、チケット申込者が下記の項目を行なうことが必要です。

(1)同行者チケット譲渡申請書を提出する:チケット申込者は下記に示す「譲渡受付期間」のいずれかの期間内に、www.FIFA.com/2010 の「マイアカウント」メニューからオンラインで、もしくは南アフリカのFIFAチケッティングセンターで、譲渡申請をしなくてはなりません。

(2)正当な理由を明らかにする:同行者チケットを譲渡するには正当な理由を示さなくてはなりません(下記を参照してください)。

■どのような人が同行者と認められるのでしょうか。

チケットはチケット申込者の正規の「同行者」、つまり親類や親しい友人、同僚、および車椅子利用者や身体障害者の介添者にのみ譲渡可能です。チケット申込者は「チケット販売規定」とGTCに定められた同行者に対し、法的責任を負いますので注意してください。「チケット販売規定」とGTCは、チケット申込者がチケット申請時に同意し、同行者チケット譲渡申請書を提出する際に再確認するものです。

■同行者用チケットの譲渡申請ができるのはいつですか。

同行者用チケットの譲渡は、定められた2つの「譲渡受付期間」内に限って可能です。具体的には、2010年1月25日から2月25日まで、および2010年4月15日から試合の3日前までです。

■同行者用チケットの譲渡に必要な手数料はいくらですか。

同行者用チケットの譲渡に手数料はかかりません。

■同行者用チケットの譲渡が認められる正当な理由にはどのようなものがありますか。

不正な譲渡を画策しようとしたり、何らかの方法でFIFAのポリシーをかいくぐろうとしたりする人々によって、同行者用チケットの譲渡プログラムが悪用されることのないように、同行者用チケットの譲渡が認められる正当な理由を下記にリストアップします。

(1)チケット保有者が、同行者を当初の同行者から家族に変更したい場合

(2)本来の同行者が病気の場合

(3)本来の同行者が南アフリカ入国のための有効なビザを取得できなかった場合

(4)本来の同行者が出身国からの出国を禁じられている場合

(5)不可抗力の事態が発生した場合

(6)本来の同行者が死亡した場合、あるいは本来の同行者の近親者が死亡した場合

(7)個人的な事情に変化があった場合

理由が正当であることを確認するために、FWCTCは必要な書類の提出を求めることがあります。また、求められた必要書類が提出されない場合には、FIFAは譲渡を拒否する権利を有します。

■自分自身のチケットを同行者に譲渡することはできますか。

できません。チケット申込者が、自分自身に割り当てられたチケットを譲渡することは許可されていません。チケット申込者が自分で購入した試合に行けない場合は、下記に示す転売プログラムを利用して自分が保有するすべてのチケットの転売を依頼することができます。このルールは、下記に示す「チケット譲渡ポリシー」の基本原則を守るために不可欠です。

■チケット申込者ではなく、同行者自身が自分のチケットを譲渡することはできますか。

チケットを保有している同行者は、自分が保有するチケットの譲渡を申請することはできません。同行者のメンバー変更を求めて譲渡申請を行なうことができるのは、チケット申込者だけです。

■不正な販売ルートから購入した場合はどうなりますか。

不正な販売ルートから入手されたチケットの保有者は、本ポリシーで示す手続きを利用することができません。そうしたチケットはGTCに違反して保有されているものであり、正規のものとは認められません。スタジアムに入場できない場合もあります。いずれにしても、実際にどのようなチケットが保有されているかについてはFWCTCに記録がないため、そうしたチケットの譲渡を支援することはできません。

■チケット転売に関するポリシーはどのようなものですか。

チケット申込者が、購入したチケットの一部を使用できない場合、チケット申込者は不要となったチケットを、FWCTCを通じて転売する申請を行なうことができます。FWCTCは申請を受け、チケット転売ポリシーに従って別の購入希望者に転売を試みます。同行者用チケットの譲渡ポリシーとは異なり、チケット転売申請の場合は理由を申告する必要がありません。ただし、この手続きを利用できるのは、チケット申込者がチケットをプリントアウトする前の段階に限ります。また、チケットが転売できる保証はありません。チケット申込者のチケットが転売できなかった場合、転売代金がチケット申込者に支払われることはありません。公式のチケット転売手続き以外の方法でのチケット転売は、GTCに明記されている通り禁止されています。

■チケット転売の申請はどうすればいいですか。

チケット申込者は次の手続きをしてください。

(1)チケット転売申請書を提出します。チケット申込者は下記に示す「転売受付期間」内に、FIFA.comの「マイアカウント」メニューからオンラインで、もしくは南アフリカのFIFAチケッティングセンターで、転売申請をしなくてはなりません。

(2)転売代金の受け取り方法をFWCTCに知らせます。チケット申込者は、その方法が有効であることをかならず確認してください。その方法に基づいて、また、下記に示されたポリシーに従って転売代金がFWCTCから支払われます。

■転売申請ができるのはいつですか。

チケット申込者は、2010年4月15日から試合の3日前までにチケット転売の申請をすることができます。ただし、チケットがプリントアウトされていないことが条件です。チケットがプリントアウトされたあとは、チケット転売プログラムを利用することはできません。

■このサービスを受けるための手数料はいくらですか。

チケット転売申請に記入され、実際に転売されたチケットごとに、額面に表示された価格(額面価格)の10%をドル単位まで切り上げて実施手数料(1回のチケット転売申請ごとに最大20米ドル)とし、チケット申込者に支払われる金額から差し引きます。したがって、チケットが転売できた場合には、転売されたチケットの額面価格から実施手数料を差し引いた代金を受け取ることになります(銀行振込によって支払われる場合には銀行振込手数料も差し引かれます)。転売チケットを購入する側のチケット申込者は、当初の販売の時点で適用された公式価格を支払うものとします。

チケットを転売する側のチケット申込者が、そのチケットを購入する際に何らかの手数料を支払っていた場合、その手数料分は返金されませんのでご注意ください。たとえば、チーム指定チケット(「TST」)手数料や出場加盟協会管理手数料、アドバンスチケットリクエスト手数料などが適用されていた場合です。

チケット申込者は一度のチケット転売申請で、チケットの一部でも、保有する全チケットでも提出することができます。実施手数料は、転売の取引ごとに発生した手数料をすべて合算して請求されます。つまり、チケット申込者が1回のチケット転売申請で全チケットを転売すれば、実施手数料は最大で20米ドルに抑えられるということです。しかしながら、1回の申請でまず少量のチケットのみを転売し、後日改めて転売申請を追加するという方法をとると、チケット転売申請を提出するたびに実施手数料(提出1回につき最大20米ドル)が加算されることになります。

■自分のチケットはいつ転売されますか。

特定の試合で使用される特定のカテゴリーのチケット(あるいはTSTチケット商品)の当初の在庫が売り切れるまでは、転売は行なわれません。転売用に提出されたチケットは、販売可能なチケットとして在庫にプールされます。これらのチケットは、試合やカテゴリーへの実際の需要に応じて転売されます。申請されたチケットが転売できる保証はありません。

■転売代金はいつ支払われますか。

転売できた場合は、2010 FIFAワールドカップ[TM]の決勝戦から4週間以内に転売代金が支払われます。転売代金はチケット申込者の決済カードへの入金、銀行振込(決済カードの情報が提供されていない場合)、あるいはチケット購入時に使用されたチケット申込者の公式マスコットFNB Visaプリペイドカードへの入金によって支払われます。現金で支払われることはありません。チケット申込者には、転売代金の支払いを受けるための有効な方法をFWCTCに確実に知らせる責任がありますし、所定の期間内に転売代金が支払われない場合はFWCTCに連絡をとり、通知した代金受け取り方法に問題がないかを確かめる必要があります。

転売代金は米ドルか南アフリカランドにて支払われます(為替レートは関係する銀行や決済カード会社が決定します)。転売代金の支払いを銀行振込で行なう必要がある場合は、振込手数料を差し引いた金額が入金されます。また、為替変動により転売代金がさらに少なくなる可能性もあります。

転売代金を受け取る決済カードや銀行口座の名義は、チケット申込者の氏名と同一でなければなりません。

■チケットが転売できなかった場合はどうなりますか。

チケット申込者は、試合の24時間前になってもチケットが転売できていない場合に、慈善団体にチケットを寄付するという選択をすることもできます。これを希望する場合には、チケット転売申請書のチェックボックスにチェックを入れてください。チェックボックスにチェックがなく、しかもチケットが転売できていない場合、チケット申込者は試合前であればFIFAチケッティングセンターでチケットを受け取ることができます。

■チケットの転売申請をしたあとに申請を取り消すことはできますか。

チケット申込者は、転売が成立していない限りいつでも転売申請を取り消し、チケットを取り戻すことができます。ウェブサイトの「マイアカウント」ページでオプションを選択するか、あるいはFIFAチケッティングセンターに行けば手続きができます。転売される前であればいつでもかまいません。FIFA.com/2010の「マイアカウント」には、自分のアカウントや申請したチケットの状況が反映されていますので、そこを確認すればチケットが転売できたかどうかがわかります。また、FIFAチケッティングセンターでも同様の確認ができます。チケットが転売されておらず、しかも寄付を希望するボックスにチェックを入れていなければ、チケット申込者はFIFAチケッティングセンターでチケットを受け取ることができます。ただし、いったんチケットをプリントアウトしたあとは、チケット転売プログラムを利用することはできません。

■TSTチケットの場合はどうなりますか。

TSTを購入したチケット申込者が転売を希望する場合には、一組のTSTチケット全体を転売申請することが必要です(一部のみの転売は認められません)。

■不正な販売ルートから購入した場合はどうなりますか。

不正な販売ルートから入手されたチケットの保有者は、本ポリシーで示す手続きを利用することができません。そうしたチケットはGTCに違反して保有されているものであり、正規のものとは認められません。スタジアムに入場できない場合もあります。いずれにしても、実際にどのようなチケットが保有されているかについてはFWCTCに記録がないため、そうしたチケットの転売を支援することはできません。

■なぜFIFAのチケット転売プログラムを利用しなければならないのですか。

公式のものでない販売ルート、あるいは「チケット譲渡ポリシー」に従わない販売ルートで譲渡されたチケットは、無効とされます。本「チケット譲渡ポリシー」は、次項で示す目的を支援するために定められたものです。

■「チケット譲渡ポリシー」を定める目的は何ですか。

規則によってチケット譲渡を制限する目的には、(a)大会の安全確保、(b)消費者保護、(c)経済的公平性の確保、が含まれます。FIFA.com/2010の2010 FIFAワールドカップ™チケッティングページで、「公式販売ルート」メニューに示された説明を参照してください。そこに明記された項目に加えて、「チケット譲渡ポリシー」が下記の目的をもつことにも留意してください。

(a)チケットが、営利を目的として売買する人々にではなく、本大会の本当のファンに販売されるよう努めるため

(b)販売されたあとも、あらゆる試合のすべてのチケットが本当のファンによって実際に使用されるよう努めるため

(c)本当のファンが最もチケットを入手しやすいようにするため

(d)チケットを無事に入手したあとで、チケット申込者(あるいは同行者)が大会全体や個々の試合に行けないことが判明した場合に、経済的な損失が生じないような機会を提供するため

(e)不正な転売に携わる人や、FIFAが定めたポリシーを害する人々に惑わされずに、安全で合法的にチケットを取引できる二次流通市場を提供するため

(f)2010 FIFAワールドカップ南アフリカ™組織委員会の主要資金源の健全性確保を支援するため。現地組織委員会が非営利組織であること、本大会を支援するためのインフラ整備に公的資金が使われていること、また、南アフリカならびに全世界にとって本大会が重要な意義をもつことを考えると、この点はとくに重要

(g)本大会の安全計画や安全ポリシーを推進するため。